有機水産認証/有機微細藻類認証
JONAでは、JONA独自認証基準(JONAオーガニック基準)およびJAS規格(藻類のみ)、EU認証基準をもとに水産物の有機認証をします。
2021年12月に有機藻類の日本農林規格(JAS)が告示されたり、カナダなどでも有機水産基準が定められ、有機の水産物が徐々に増えつつあります。
ところで「有機の水産物」と聞いてピンときますか?
有機農産物はなんとなくイメージができたり、身近なものになりつつあると思います。一方で水産物と「有機」という概念を結び付けることはあまりないかもしれません。
その理由として、おそらく日本では天然資源由来の水産物が豊富にあったこと(つまり農産物のように栽培がメインではなかった)や、環境が「水」を介するため、農地のように明確に区分することが難しいため、有機農業をイメージした時にうまく結びつかないことなどが挙げられるのではないでしょうか。
■JONAが有機水産認証に取り組む理由
「有機」の概念では化学物質の使用を避けるなどの取り組みに注目されがちですが、持続可能性や環境負荷の低減なども重要な概念です。
特に水産物は天然物の採取や生産場が周辺環境と密接に関係するため、持続可能性や環境負荷の部分をより注視しなければなりません。
JONAは認証を通して、水域においても有機的な考えが広がっていくことを期待しています。
■有機水産認証の対象魚種
・魚類、甲殻類、貝類など水産動物全般 (JONA独自認証・EU認証)
(ただし、生育履歴が特定できない天然魚などは対象外です。そのほか閉鎖系施設での養殖は認証の対象外としています)
・藻類 (JONA独自認証・EU認証・JAS認証)
(採取海域が特定できれば、天然採取も認証の対象とします)
■基準概要
・養殖時の餌については、有機水産由来のもの又は、人の消費のために持続可能な漁法で漁獲された水産物の残さ等。
・藻類の採取では持続可能な方法で採取する。
・漁業が与える周辺環境への負荷の評価など
■有機微細藻類認証
クロレラなど有機微細藻類も認証もおこなっています。(JONA独自認証・JAS認証)
・生産施設は閉鎖施設でも構いません。
・養分が有機農産物で許可される肥料および土壌改良資材由来など