2013年に引き続き、JETRO(日本貿易振興機構)主催のジャパン・パビリオンに出展しました。

(1)概要

Biofachは今年25周年を迎えました。

            2014年           2013年
出展者数:     2235             2207
来場者数:     134ヵ国 42000人※   126ヵ国 41794人
来場者出身国:  1.ドイツ           1.オーストリア
            2.オーストリア       2.イタリア
            3.イタリア          3.フランス
            4.フランス          4.オランダ
            5.オランダ          5.ポーランド
             (※2014年の来場者数は速報値)
  
 
2013年と比べると出展者と来場者の数字は変わっていないが、1日目と3日目午後の来場者は昨年よりもかなり少なく感じました。
ドイツ企業が出展するホールは大盛況で、来場者の出身国で今年はドイツが一番多かったというデータを見て納得です。ドイツはEUでも経済が堅調であることや、ドイツの消費者は地産地消を好むという話も聞いており、全体的にドイツのオーガニック市場の安定感を感じました。
その他のEU加盟国では、フランス、オーストリアが例年通り大きなスペースで展示していました。


コスメは今年もVivanessとして1ホール専用スペースで展開。昨年と特に大きな変更はなかったが、今年はコスメ関連のセミナーも少なく、落ち着いた印象でした。
昨年は気づかなかっただけかもしれませんが、今年は“Ecover”のような洗剤の出展(コスメのホールではない)が目についたので、伸びているアイテムなのかなと思います。


(2)ジャパン・パビリオン
 
JONAは前回に引き続きJETRO(日本貿易振興機構)主催のジャパン・パビリオンに出展しました。

今年のジャパン・パビリオンは展示スペースも広く、装飾も白・赤・黒色の配色で目立つデザインで良かったです。
また、ドイツの有名な料理人が料理デモを行って集客するなど、新しい試みもありました。
パビリオンの立地は昨年のホール4Aからホール2に変わり、人の流れもよかったです。


(3)JONAブース

今年は1小間で、お申込みを頂いた会員(有)永田茶園と京屋酒造(有)の製品を展示しました。食品の展示会なので、試食や試飲をしないと来場者の足は止まってはくれません。JONAのブースでは京屋酒造(有)の焼酎の試飲を行いました。

日本のオーガニックEXPOやFOODEXと比べて、チラシ類を取っていく人が少なかったが、JETRO担当者の話によると、ドイツの展示会の特徴でもあるということでした。

JONAの広報活動としては、今年は前年の経験を生かし、JONAの英語のポスターを作成し、掲示しました。今回少し意外だったのが、思った以上にJONAを訪ねてくれる来場者がいたことでした。有機JASについての問い合わせがあると、すぐにJETROの受付でJONAを紹介するという事情もあったためですが、日本で有機として販売するために必要な認証や、認証を取得するにはどうしたらよいか、JASの認証をしたいという認証機関もいました。
変わったところでは、ラトビアで有機ジャガイモを生産し、スターチを製造している業者の方が、ジャガイモの収量を上げるために、どのような資材が有効かという技術的な情報の問い合わせもありました。
また、昨年と同様に、JONAのAssociationという名前から、“Organic Trade Association”と勘違いし、日本の有機市場の動向についてや日本の業者を紹介してくれないかという問い合わせも多く、海外の来場者からは、有機JAS制度や日本市場についての情報が得られる場所と見られたようです。日本の来場者もJONAに来られ、認証取得や制度についての問い合わせをいただきました。

ジャパン・パビリオンの出展者が口を揃えて言うのは、その場で取引が決まるようなことはないけれど、ここでしか得られない情報・出会い・学びがあるということです。
今後、出展を希望する会員の方は、是非ともドイツに行ってほしいと思います。

(JONA事務局・岡)