IFOAM 総会 in Vignola
国際有機農業運動連盟(IFOAM)の総会が6月22日~24日にイタリアのビニョーラ(Vignola)村で開かれました。IFOAMは有機農業を推し進めるために30年以上も活動してきた民間団体で、JONAも有機農業を世界の人達で進めるというIFOAMの主旨に賛成し、この会員として活動しています。また有機農業の運動の方向をつかむため、3年に一度の総会にスタッフを送っています。今回は、その様子をレポートします。
総会では、あらかじめ会員から寄せられた色々な議題について、出席した会員(欠席しても他の会員に委任することができる)の投票によって、IFOAMの方向性が決められます。議題を全て全員で話すと議論にとても時間がかかってしまうので、議題に入る前に、Motion Bazaar(「議題の市場」とでも訳したらいいでしょうか)という場が1日目に設けられます。壁に貼られた議題について、その議題を提出した人と他の会員が話しあいます。議題への賛成や反対だけでなく、似た議題を一つの議題にしたり、議題をもっと現実的な文章に変えたりするなど、総会の運用をスムーズにするための意見が交換されます。提案者も意見をする人もポリシーを持って、持論を展開するので、熱を帯びていて、まさに市場で魚(=議題)を競って(=評価して)いるような活気でした。実は、6月なのに外は真夏のように熱かったのですが、会場も負けず熱かったです。

Motion Bazaarでは議題が壁にかけられる。
写真は、議論の結果、変更が加えられた議題
会員全体による議決の段になると、さらに熱が入ります。有機種子の長所短所、IFOAMの認証の仕組みの方向、経済性と環境の両立など、面白い(かつ、考えさせられる)議題について、さらに意見を言いたい人が一人一人壇上に立ちます。そしてそれぞれの主張(例えば、IFOAM理事会は有機種子に関する立場を明確にした文書を出すべきだとか)について、多数決で決めていきます。IFOAMは小さい組織ではなく、同じ有機に関わっている人でも色々な考えや利害を持っている人が多く集まっているので、特に感じたのは、民間団体として、方向性を打ち出していくことの難しさがあることでした。 IFOAMの使命のなかに、LeadingとUnitingというのがありますが、過去を振り返ると、IFOAMはどちらかというと先見的に有機をLeading(引っ張っていく)していたと思うのですが、段々、世界の有機の認知度が上がり、制度や市場の形が整ってきて、IFOAM以外の組織とUniting(一緒にやっていく=協調していく)方向を打ち出してきました。ですので、一つの議題についても、LeadingとUnitingで意見が分かれているように見えました。

議題について、意見を述べる。
また、総会ごとにIFOAM理事は選ばれるのですが、今回の総会では、郡山昌也氏が理事の一人として、選ばれました。郡山さん、大変だと思いますが、よろしくお願いします。
次回のIFOAM総会は、韓国の南陽州(Namyangju)で開かれます。近いこともあり、日本のIFOAM会員の方は是非足を運ばれてはいかかでしょうか?
(報告:事務局 高橋(俊))
2008 年 8 月 6 日 12:00 | カテゴリー:オーガニックコラム